『読心術 ②』

手をつなぐ親子

自営業を営む家に生まれた私は、

常に多くの人に囲まれて育ちました。

父の仕事関連の人、社員の家族、社交家である母の友人達・・・・。

幼少期を過ごした大きな家は、常に多くの大人と、毎日のように

出入りする人々で、とても賑やかな家でした。

人が話すとき使う言葉、ジェエスチャー、表情、

声の大きさ、眼の動かし方、

それらをよ~く、観察している子供で、

人間ウォッチングが大好き。

と同時に、その本当の感情と表情の違いを

「なぜか?」

と瞬時に考えている子供でした。

常に多くの人に囲まれて育ったので、

人間ウォッチングの数は事欠きません。

母に、

「あのおじさん、しばらく来られないって言っているけど、明日また来るよ」

「あのお母さん、泣いてお父さんの事話しているけど、本当は泣いてないよ」

「あのお姉ちゃん、怖い顔しているけど、ほんとは全然怖くないよ。すごい優しいよ」

「あのおじさん、もうここには来なくなるので、お母さん本貸してあげたらもう戻ってこないよ」

・・・・etc。

これらの事は、娘が話す事がことごとく、当たって?いて、成長を増すごとに、

より詳細を話し始めるようになっていったので、母は、

「気づいたこと、感じた事を、すぐ話してはいけない。」 

と、言う事もしばしば。

次第にそれら自分自身にしか「聞こえない、見えない」 事を話すのは

いい事ばかりではない、と気づいていきました。

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